前回の記事にも書きましたが、
初診セットとは
不妊治療を開始するにあたり
血液を採って感染症や卵巣機能などを調べる検査
のことです。
クリニックによっては「不妊セット」など
呼び方に違いはあるようですが、
私のブログでは「初診セット」と書きます。
女性は採血と検尿、男性は採血と採精を行い
1週間ほどの期間を経て検査を行っていきます。
こちらでは私たち夫婦が受けた
初診セットについて書いていきます。
初診セット内容
検査項目 | ||
妻 | 甲状腺 | TSH |
Free T4 | ||
感染症 | クラミジア・トラコマチス(PCR) | |
クラミジア・トラコマチス抗体IgG | ||
クラミジア・トラコマチス抗体IgA | ||
HBs 抗原定性 | ||
HCV抗体 | ||
TPHA定性(梅毒) | ||
HIV抗原・定性 | ||
風疹抗体価(HI) | ||
卵巣機能 | 抗ミュラー管ホルモン (AMH) |
|
貧血 | 末血 | |
夫 | 精子 | 精子機能検査 |
感染症 | HBs抗原定性 | |
HCV抗体 | ||
TPHA定性(梅毒) | ||
HIV抗原・定性 | ||
風疹抗体価(HI) |
少し見づらいですが、私たちが受けた初診セットの内容はこちらです。
それでは1つずつ解説しましょう。
妻のセット詳細
甲状腺
甲状腺機能に異常がある場合、ホルモンバランスの異常により
不妊症・不育症の原因になる場合があります。
- TSH
脳の下垂体から出てくる、甲状腺にホルモンを出しなさいと命令する
ホルモンのこと
標準はクリニックによって異なるが、0.35~3.8μU/ml 程度 - Free T4(FT4)
甲状腺で合成され血中に放出される
標準はクリニックによって異なるが、0.95~1.74ng/dl程度
感染症
性感染症によって卵管の癒着や炎症が発生し
不妊の原因になります。
- クラミジア・トラコマチス(PCR)
検体中にある目的の微生物のDNAの有無を検出する検査方法。
尿検査で調べる。(PCR法)
増殖と検出が同時に確認することができる。
陽性/陰性 - クラミジア・トラコマチス抗体IgG、IgA
IgG:感染して約1か月後から数値が上昇し、数年間持続する。
既往感染(これまでにかかっているか)の指標になる。
IgA:初感染と再感染時に約2週間で数値が上昇し、6か月で焼失。
活動性抗体と呼ばれている。
陽性/陰性
母子感染による胎児への影響。自身の健康のための検査。
- HBs抗原定性
B型肝炎ウィルスに感染しているか、
(感染していた場合)その程度を調べる。
陽性/陰性 - HCV抗体
C型肝炎ウィルスに感染しているか。
陽性/陰性 - TPHA定性(梅毒)
梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染しているかを調べる。
性器や肛門、口の周り(感染経路)にしこりや潰瘍などがみられ
放っておくと長期間を経て脳や心臓などに重大な合併症を引き起こす。
また、妊娠中の場合は胎盤を通じて胎児に感染し、早産や死産、
奇形などの症状を引き起こす。
TPHAは梅毒に感染した4週間後から陽性になり、
治療済みの場合も陽性になることがある。
陽性/陰性 - HIV抗原・定性
エイズウィルス(HIV)に感染しているかを調べる。
感染した場合、免疫細胞を破壊されることで身体の抵抗力(免疫)がなくなり、
様々な感染症やがんなどの病気にかかる。
(+)/(-) - 風疹抗体(HI)
風疹ウィルスによって引き起こされる発疹性の感染症のこと。
妊娠中に感染すると、難聴・心疾患・白内障・精神や身体の発達の遅れなどの
障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性がある。
32倍以上
*1
卵巣機能
- 抗ミュラー管ホルモン(AMH)
卵巣が機能しているか調べる。
卵巣の中にこれから排卵に向けて発育する卵胞がどのくらいあるのかを
知るための指標となる。
標準値は年齢によって異なる。
例:0.79~12.74ng/ml(30歳)
0.08~6.13ng/ml(40歳)
貧血
夫のセット詳細
精子
感染症
妻のセット詳細(感染症)と同じなため、説明は割愛します。
※もし間違い等あればメッセージをいただけると嬉しいです。
時間としては10分程で終わりました。
採血は試験管?約3本分。
採精と検尿はそれぞれ出して終了。
何も悪い結果が起こらなければいいと思いつつ。
現実はそういきませんでした。