まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

はじめての顕微授精と胚移植

無事に採卵手術を終えて

 

次は受精卵の結果待ちと顕微授精。

 

焦りながらも少しずつ未来に向けて歩んでいるのを実感しながら

 

その時が来るのをじっと待っていました。

 

 

 

 

1.採卵の結果

受精途中

採卵から10日後、卵巣に異常がないかの確認と採卵の結果を聞きにクリニックに向かいました。

 

採卵後もOHSSのせいか2~3日腹痛まではいかないもののお腹に違和感がありました。

 

10日も経てばすっかり元通りでしたが。

 

卵巣の腫れは若干あったものの、異常ないとのこと。

 

診察を終えると別室に通され採卵の結果を聞きました。

 

書類を一枚渡され「5個の受精卵が確認できました」と言われました。

 

結果は18個の卵子が取れ、胚盤胞4つと3日目胚1つとのこと。

 

胚盤胞受精から5日目頃の受精卵のことで、着床の準備が整った状態のことを言います。

 

3日目胚は採卵後2~3日目頃の胚のことを指します。

 

胚盤胞が4つも出来たのは上出来とお褒めの言葉をいただきホッと一安心しました。

 

ただ、「比較的状態が良い」と言われただけでグレードなど詳細なことは教えてもらえませんでした。

 

グレードを重視しないのか不明ですが少しモヤモヤしてしまいました。

 

グレードを聞いたところでどうしようもないのかもしれませんが…。

 

 

 

 

 

2.休養期間

リフレッシュ

診察後、卵巣と子宮を休めるために約3か月の休養期間が設けられました。

 

採卵で使用している薬は強い物を使用しており、子宮と卵巣を酷使しているため休める目的があるそうです。

 

この3か月は長かったものの友人と飲みに行ったり遠くに出かけたりして、心の面からもリフレッシュできました。

 

 

 

 

 

3.いよいよ胚移植

移植当日

3か月後、3回目の生理を終えて久しぶりにクリニックに受診。

 

子宮と卵巣の状態を見て、胚移植へのスケジューリングが組まれました。

 

また、移植への準備として膣錠と張り薬を処方されました。

 

膣錠は”ルティナス”、張り薬は”エストラーナ”でした。

 

膣錠に関しては1日3回決まった時間に入れなければいけないので

 

仕事をしている間はそわそわしたり薬のアプリケーターやごみを隠しながらトイレに向かったのでそれだけはしんどかったです。

 

胚移植当日。

 

その日は祝日だったため会社へのストレスを感じることなくクリニックに行くことができました。

 

採卵をした手術室に通され脚を開き、先生が来るのを待ちます。

 

名前を伝え、移植する受精卵の説明を受け、処置が始まりました。

 

その時顕微鏡に写った融解した胚盤胞を見せてもらいましたが、

 

とてもきれいで小さな命のタネを見ることができ、胸がいっぱいになりました。

 

(多分)クスコ式膣鏡という器具で子宮口を開き、生理食塩水で子宮内をきれいにします。(看護士さんが説明してくれました)

 

器具を入れられるのはやっぱり雑で痛かったし、生理食塩水を入れられたときはおなかが膨らんで少し辛かったです。

 

はじめにテストでカテーテルを中に入れられました。

 

子宮の奥が「ちくっ」とします。

 

問題がなかったようで、やっと本番。

 

胚盤胞が入ったカテーテルを入れられ子宮内をエコーで確認し、終了しました。

 

ほんの10分ほどの移植でしたが、

 

その間クスコはいれっぱなしだったのでそれが辛くて痛くて…

 

早く終わってほしくてたまりませんでした。

 

また、移植の際、アシストハッチング法を採用されました。

 

アシストハッチング法とは受精卵殻(透明体)に穴をあけて孵化しやすくすることです。

 

双胎妊娠などのリスクがあるそうですが、ここまでしないと私たち夫婦は妊娠しないんだな…と実感しました。

 

移植後、10分程術台で横になって終了。

 

迎えに来た夫とちょっと高いランチを食べて帰りました。

 

移植中は嫌だったし辛いのと痛いのとでいっぱいだったけど、

 

やっと移植までたどりついたこと

 

お腹に命のタネが戻ってきたことを実感し、喜びをかみしめられました。

 

「おかえり」

 

私はおなかに向かって小さくつぶやきました。