まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

胚移植2回目

一発で授かると信じて止まなかったはじめての顕微授精と胚移植

 

まさか授かることができず絶望に明け暮れていました。

 

それでも無常に時間は流れていく中

 

次の胚移植に向けて動き出すのでした。

 

 

 

 

1.次、どうしますか?

看護士

はじめての顕微授精の結果を知らされて心にぽっかり穴が空いているにも関わらず

 

「それでは、次回、胚移植を希望されますか?

 

 すぐには難しいという場合はしばらく休むということも可能ですが…」

 

看護士さんにやさしく言われたけど、私にはなぜか冷徹な囁きにしか聞こえませんでした。

 

しばらく休むって休んで何になるんだろう…。

 

今回はまさかの間違いかもしれないし(何の?)もう一度トライしてみよう。

 

と、心の中でぐるぐる考えを巡らせ、

 

「いえ、休みません。直ちに二回目、お願いします」

 

と看護士さんにお願いしました。

 

 

 

 

 

2.2回目の流れ

下着とナプキン

結果を受けてから、リセットを待ち

 

次月の生理が開始されたら準備が始まります。

 

着床しなかった受精卵を出すのと

 

膣錠などの薬を排出する期間なんだと認識しました。

 

子宮や卵巣を休めるという意味もあるのでしょうが、

 

排卵に関しては特に問題はなく、何も言わなかったこともあり、

 

時間を無駄にすまいと思いシリンジや自宅などで関係を持てるだけ持ちました。

 

妊活のことは考えずコミュニケーションでの関係を心がけました。

 

妊活疲れでギスギスするのは絶対に避けたいということもあり

 

いやいやな気持ちや疲れたから…という気持ちには不思議となりませんでした。

 

そして次の生理を待ち、また膣錠やテープ、注射や診察の日々が始まりました。

 

 

 

 

 

3.2回目の移植

手術

そして2回目の胚移植当日。

 

夫の付き添いは断り、一人でクリニックに向かいました。

 

教室と同じ天井を見つめながら脚を開く

 

次こそは…次こそは…

 

強く祈りながらぼーっと見つめていると

 

おじいちゃん先生の痛い処置で現実に引き戻される。

 

早く終われ、早く終われ…

 

「お疲れ様です。もう帰宅なさって大丈夫ですよー」

 

無意識に体全体に力が入っていたのに気づき、へなへなと脱力する。

 

(終わった…おかえり。ここ(子宮)の居心地はどう?)

 

またお腹をさすりながら帰路につきました。

 

 

 

 

 

4.検索魔2

検索魔

そこから約2週間。

 

私はまた検索魔と化しました。

 

おりものが出た!「胚移植後 おりもの」

 

めまいが下!「胚移植〇日目 めまい」

 

1回目と同様、ほんの些細な身体の変化を見つけてはすぐ検索を行いました。

 

中でも一番検索下のは「胚移植〇日目 基礎体温 上がらない」

 

妊娠すると基礎体温がぐんと高くなるとネットで調べた私は

 

隙があれば一日に何度も体温を測っていました。

 

朝目が覚めて基礎体温を測っても低体温のまま。

 

この頃の季節は秋になったばかりで、まだまだ残暑が続く日だったにも関わらず

 

36度前半台をさまよっていました。

 

何で?なんで?ナンデ…?

 

それでもほんのわずかな奇跡を願って判定日を迎えました。

 

 

 

 

5.判定日

判定

気が付けばあっという間に判定日。

 

体調は特に大きな変化はなかったものの

 

「まぁ、妊娠してるでしょう」

 

と謎の自信があった私は、軽い気持ちでクリニックに向かいました。

 

前回と同じように検尿をしてしばらく待っていると名前を呼ばれました。

 

「数値が低いので採血しますねー」

 

…えっ?また??

 

汗が止まりませんでした。

 

またダメだったって言われるの?どうしようどうしようどうしよう…

 

採血後、また診察室に呼ばれ、結果を伝えられます。

 

「はいこれ、妊娠していませんねー」

 

結果が書かれている用紙を見せながらおじいちゃん先生はぶっきらぼうに話します。

 

HCG値0.8。

 

0.8?

 

また…またダメだったというの?

 

なんで?

 

また絶望の崖に叩きつけられた私は涙一つも流さず放心状態でした。

 

看護士さんとの話し合い。

 

「今回も残念だったということで…次回はどうされますか」

 

「…次回も継続でお願いします」

 

それでも“休む”とか”諦める”という気持ちは出ませんでした。

 

「私のおなか、そんなに居心地悪かったかな?」

 

ぺたんこのお腹をさすりながらつぶやきました。