まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

はじめての顕微授精と胚移植~結果

約半年の期間を経て

 

やっと胚移植までたどり着いた私たち夫婦。

 

ストレスでイライラ、辛くて涙な日々から

 

3か月ぶりに戻ってきた小さな命のタネを愛でる日々に変わりました。

 

 

 

 

1.いわゆる検索魔

検索魔

命のタネがお腹に戻ってきてから

 

嬉しさとドキドキの気持ちの中

 

不安と心配が押し寄せてきました。

 

  • 基礎体温に変化はないか
  • 身体を冷やしていないか
  • 激しい運動をしていないか
  • おりものや出血はないか

 

など、小さな身体の変化を感じてはすぐ検索。

 

ぺったんこのお腹をさすりながらスマホを片手に検索しまくりました。

 

これがネットでよく見る“検索魔”ってやつかー。

 

まんまの状態の私に笑ってしまいました。

 

 

 

 

2.友人とランチ

ランチ

数日後、仲の良い友人数人とランチに出かけました。

 

友人は皆40代で私より年上。

 

私にとって友人であり、姉のような存在の人たちです。

 

おいしいご飯を食べながらお互いの近況を話しました。

 

友人のうちの一人が私と同様に不妊治療をしていて

 

以前に不妊治療を始めるにあたって様々なアドバイスをしてもらいました。

 

その人が

 

「実は私…赤ちゃんできたの」

 

!!!

 

驚きと嬉しさで叫ぶようにお祝いしました。

 

(失礼ながら)妊娠が難しいと言われている40代。

 

彼女はそんな状況の中でも諦めずに何年も治療していました。

 

その結果が実を結んで妊娠に至った友人。

 

めちゃくちゃかっこよかったです。

 

その後、私も胚移植をしたことを報告。

 

「まーこなら大丈夫。できるよ」と応援してもらいました。

 

ここまでやってきたなら大丈夫。

 

前向きな気持ちで帰路につきました。

 

 

 

 

3.結果

結果

胚移植から約10日後。

 

いよいよ結果を聞きにクリニックに行きました。

 

受付を済ませ、検尿をして順番が来るのを待ちます。

 

10分程経ったでしょうか。

 

突然名前を呼ばれ診察室に入りました。

 

看護士さんから

 

「反応は出ているんだけど数値が低いから採血させてくださいね」

 

この時に初めてhCGという単語を知りました。

 

hCGとはヒト絨毛性ゴナドトロピンという、妊娠しているときにのみ生産されるホルモンのことです。

 

血中hCG値が5mIU/mL以上で着床があったと分かる

 

1L中にhCGが50IU(国際単位)があれば妊娠検査薬の判定窓にラインが出て、妊娠陽性が分かる

 

とのことです。

 

この時hCGが何のことか調べる暇もなく、不安でただただ腕を差し出し

 

血を取られるままの状態でした。

 

それから40分後、もう一度名前を呼ばれ、今度は先生が待つ診察室に通されました。

 

「反応は出ているけど数値が低いので3日後にもう一度来てください」

 

一緒に差し出された短冊状の用紙にはhCG値35との表示がされていました。

 

これは妊娠しているの?していないの?

 

混乱しながら別室で看護士さんから改めて説明を受けます。

 

「着床はしているんだけど妊娠が継続しているかといったら微妙なところです。なのでまた3日後に来てくださいね」

 

と言われ返されました。

 

あれ、なんか思ってたのと違うなぁ。

 

妊娠してますよー!うぉっしゃー!じゃないんだ。

 

ふわふわモヤモヤした気持ちで帰路につきました。

 

 

 

 

4.夫に報告

夫

「また微妙な…なんて言えばいいのか分からん」

 

夫に報告し、返ってきた第一声。

 

そうだよね。私もわかんないよ。

 

モヤモヤの気持ちが1人から2人に増えました。

 

そして3日後。

 

また検尿と採血。

 

「hCGは20に下がりましたがまだ反応があります。もしかしたら数値が上昇する可能性があるのでまた3日後に来てください」

 

えっ、また?

 

妊娠している/妊娠していない の答えをはっきりと教えてもらえず

 

まさに生殺し状態でした。

 

そして更に3日後。

 

 

 

 

5.最終結

命のタネ

「hCGは8になりました。今回は残念ということで…」

 

前回数値が下がったのを見た時に何となく覚悟はしていたけど、

 

きつい。

 

中途半端な生殺し状態にされ

 

不思議と涙は出ませんでした。

 

「今回はだめだった」

 

仕事から帰ってきた夫に報告し

 

やさしく抱きしめられましたが、それでも涙は出ず。

 

ぼーっとした状態。

 

お腹にぽっかり穴が空いた感覚になりました。

 

 

 

6.罰ゲーム

落ち込む

なんで妊娠できなかったんだろう?

 

なんで40歳を過ぎた友達は妊娠できたのに(失礼ですね)私はできなかったんだろう?

 

なんでなんでなんでなんでなんで?????

 

結果を聞いて2日ほどは自問自答を繰り返し

 

仕事が手につかないほどぼーっとしていました。

 

胚移植前から継続していた膣錠と張り薬の服用も止め、

 

終結果から3日後に生理が来ました。

 

パンツを赤茶色の血液で汚れるのを見て

 

「あぁ、本当にダメだったんだ…」と

 

やっと現実を受け入れました。

 

小さな命のタネは

 

どのタイミングで流れてしまったのか。

 

拾って確認することなんてできるはずもなく

 

とめどなく流れる血液と腹痛に苦しみながら

 

妊娠できなかった”罰ゲーム”を受けました。