まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

はじめての人工授精

翌月、生理が終わり初めての人工授精を受けることになりました。

 

人工授精って聞いたことあるけど何をするんだ…?という不安と

 

思った以上に過酷だった日々を書いていきます。

 

 

 

 

人工授精とは

人工授精同意書

人工授精(AIH)とは、精子を直接子宮内へ注入する方法です。

 

女性の排卵期に合わせて採精し、洗浄・濃縮した精子を注射器のような器具で子宮内に入れます。

 

受精→着床→妊娠までの過程は精子卵子次第ですが、

 

  • 自然妊娠よりも妊娠率が高い厳選された精子を注入するので無駄がない
  • 精子の移動距離が短く妊娠しやすい
  • 料金が比較的安価
  • 女性の身体的負担が少ない

 

といったメリットが挙げられます。

 

通常4~6回程度で妊娠するそうで、それが叶わない場合はステップアップというのが一般的とのことです。

 

私たち夫婦にとってはほんの気休めではありましたが挑戦してみることに。

 

 

不妊治療の洗礼

診察を受ける様子

単に排卵日の少し前に診察を受けて、後日人工授精を受けて…と多くても2回通えばいいかと思っていたのですが、

 

  • 生理終了後に卵胞の大きさをチェック
  • (私の場合は卵胞が標準より小さかったため)大きくするための注射
  • 卵胞チェック(小さければまた注射)
  • 排卵したかをチェック
  • 人工授精

 

と4~5回は通院していました。

 

その当時年末に差し掛かっていたこともあり、会社も忙しく

 

みんなが残業で勤しむ中、定時後よーいドン!でダッシュで帰るのがとても辛かったです。

 

「えっ、帰んの?」という視線の痛いこと…。

 

クリニックのない日はもちろん残業をしましたがそれはそれで負担です。

 

何一つ良いことがなく毎日を必死にこなしていました。

 

クリニックと仕事との両立に苦しんでいる人の記事をいくつかネットで見ては覚悟はしていましたが

 

これが不妊治療の洗礼かと実感しました。

 

 

 

 

 

 

人工授精当日

頭を抱える夫

なんだかんだ日が過ぎて人工授精当日。

 

夫は自宅での採精、出勤前に病院に持って行ってもらう(会社は若干遅刻)。

 

私は午後休を取り、人工授精を受けて自宅で休む。

 

という方法を取って当日に臨みました。

 

夫に精子を持って行ってもらうことについて2つ懸念がありました。

 

1つは精子の持ち込み。

 

自宅からクリニックまでは遠く、会社とも反対方向なため

 

嫌がるのでは、という懸念。

 

これにはアッサリとOKしてくれました。

 

「自分も不妊治療に参加している」という意識を持ってくれて純粋に嬉しかったです。

 

もう1つは平日の朝の忙しい時間帯に精子を出すという作業。

 

実際、「変にプレッシャーがかかって出しにくかった」と夫。

 

これから仕事が…と思うと難しいよな…。

 

量も思ったより出なかったとのこと。

 

プレッシャーをかけず少し落ち込んでいた夫に「量より質やで!」と励まして送り出しました。

 

 

いざ、人工授精

午後になり病院に向かいました。

 

私が通っているクリニックでは午後の診察が始まる前に(過ぎる場合もありますが)人工授精の人を診察室前に集めて処置を行っていました。

 

私の番になりパンツを脱いで御開帳~。

 

…ブスッ!

 

痛っ!

 

ここのクリニックの先生、何をするにも痛い。

 

卵胞チェックでエコーをアソコに挿すときも

 

子宮内を見たくグリグリするときも

 

わざとやろ(怒)って位とにかく痛い。

 

グリグリはこんなものなのか…と言い聞かせて耐えましたが、

 

エコーをアソコに挿すときに何も言わなずに勢いよく挿してくることが

 

気になりました。

 

だからと言って「入れますね~」とか言われてもあれなんですけど

 

何かしら合図が欲しい。

 

以前、このことを母親に愚痴ったことがありまして、

 

「変に合図すると逆に構えて器具が入らないから何も言わないみたいよ」と言われました。

 

なるほど。

 

初めての人は特に緊張して難しいかもしれない。

 

それでも痛い…。

 

「痛てぇ…」と我慢しながら1分ほどで注入は終了しました。

 

 

結果

トイレ

ばっちり生理が来ました…汗

 

期待はしていなかったけど、「もしかしたら」って思うやん?

 

あーぁ、という残念な気持ち。

 

何とも言えない喪失感。

 

仕方ない、と自分に言い聞かせて

 

下半身から流れ出る血液をただただ見つめていました。

 

そんな感じではじめての人工授精はアッサリと終了。

 

次月にもう一度挑戦しましたが結果は同じ。

 

不妊の先も後も見えない状況に立たされた瞬間でした。