まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

胚移植4回目その後~会社を辞める

4回目の胚移植が失敗に終わり

 

心身ともに疲れ果てた私。

 

目の前にある景色が

 

歪んで見える毎日。

 

なにもかもがどうでもよくなっていました。

 

 

 

 

1.夫に報告

ハグ

胚移植に入る数か月前から

 

転職サイトやブログを読み漁っていました。

 

不妊治療に専念するために仕事を辞めた人は日本中にたくさんいることを知って

 

それだけでも心が楽になりましたし

 

仕事を辞めることに変な罪悪感を持たずに済みました。

 

 

辞めることを決意した夜に早速夫に報告。

 

連日激務で帰りも遅いのに

 

しっかり私の目を見て話を聞いてくれました。

 

辛い、限界、おかしくなりそう(既になってる)など

 

思っていることをたどたどしくもしっかり伝えました。

 

 

「分かった。仕事、辞めなよ」と夫。

 

 

どうしても妻側の負担が大きい不妊治療。

 

いくら夫側にも原因があっても

 

万能な薬や治療方法なんてほとんどありません。

 

規則正しい生活、バランスの取れた食生活、適度な運動…

 

それらを地道にやっても報われる日が来るのか…

 

 

不妊治療に関して妻以上の負担を背負うことができないと実感した夫は

 

体質改善は継続しながらも金銭面で全力でサポートすることを誓ってくれました。

 

 

「1年2年くらいならお前が働かなくてもいいようにするから安心して」

 

「ありがとう…」私は涙が止まりませんでした。

 

 

実際に夫は仕事を頑張ってくれて給料も上がり

 

生活や治療に困らないように尽力してくれました。

 

ただただ頭が上がらないし本当に感謝しかありませんでした。

 

 

 

 

 

 

2.会社に報告

ポジティブ

翌日。

 

緊張とすっきりした気持ちで早めに出勤。

 

会社には上司しかいませんでした。

 

深呼吸を一つして、上司の元に向かいました。

 

「お話があります」

 

別室に移動し、単刀直入に会社を辞めたいことを告げました。

 

不妊治療をしているが中々うまくいかないこと

・これから会社がもっと大きくなろうと皆で頑張っている中、全力で頑張れないこと

・そんな気持ちで働いていては失礼だし申し訳ないこと

 

これもたどたどしながらも伝えました。

 

上司も夫と同じように黙って話を聞いてくれました。

 

不妊治療をしていることは言いたくなかったけど、

 

会社を辞めるとなったら変に嘘をつくよりは…と思い

 

もうどうにでもなれ!という気持ちではっきり伝えることができました。

 

「そうか…」と少し考えるようなそぶりを見せる上司。

 

「何となくだけど私さんは不妊治療をしているのかな、というのは感じていました」

 

嘘つけー!と思いつつ「そうですか」と私。

 

会社に尽力できないのは残念だけど、私さんの気持ちも分かるし、と

 

最終的には1か月後に辞めることを了承してもらえました。

 

「すみません、ありがとうございます」とお礼を告げ、退室しました。

 

終業後に先輩達にも報告し。

 

驚かれたものの私の気持ちを理解してもらい、ほっとしました。

 

 

上司は嫌いだけど仕事は好きだった。

 

むかつく後輩や同僚がいたけど、私なりに楽しく仕事していた。

 

この会社に転職して1年くらいで妊娠、産休を取って、パートなり時短なりで復帰して…と考えていたけどできなかった。

 

仕事と治療の距離が段々広がっていき、不器用な私は両立なんてできなかった。

 

悲しさと悔しさで心が満たされていった。

 

でも、来月からは自由。

 

ストレスなく不妊治療に専念できる。

 

それからはもうどうでもいいと思えたからか

 

仕事に力を入れることができました。

 

性格も明るくなったようで、スタッフからそのように言われました。

 

辛いけど嬉しい。

 

変な感じ。

 

そしてあっという間に1か月が経過。

 

 

 

桜が散り、青々と葉が茂り始めたころ、

 

私は会社を辞めました。