まーこの不妊治療録

不妊治療中に思ったことあれこれ記します

胚移植4回目~転院と退職の検討

不妊治療を始めて気づけば1年と3か月ほど過ぎていました。

 

感情のアップダウンが激しくなり、周りと比べて焦ったり焦らなかったり、もう治療を辞めようかと諦めたり奮い立たせたり…

 

色々な気持ちをごちゃまぜにして精神的にかなり参っていました。

 

それでも無情にやらなければならない仕事。

 

次こそは!という思いもなく、無感情で4回目の移植を迎えるのでした。

 

 

 

 

1.最後の胚盤胞移植

受精卵

採卵、受精できた卵は胚盤胞4つと分割胚1つ。

 

胚盤胞から移植していたため今回で最後の胚盤胞移植となりました。

 

友人や周りで移植をして成功するまでかかった回数は一番多い人で4回。

 

これを逃したら…という気持ちとどうせ今回も無理だろう…という気持ちが入り混じりました。

 

 

 

 

2.転院の検討

ナース

4回目の移植を終え、病院を跡にする私。

 

移植は相変わらず痛くて辛くて、本当にここまでしなきゃいけないのか理解できないというか。

 

お腹に戻ってきたたまごに「おかえり」という気持ちと、あのクリニックもう嫌だというしんどい気持ちが入り混じっていました。

 

合わせてこの頃からクリニックの転院を検討し始めました。

 

受精卵は5個取れたからそれはAクリニックで最後までお世話になろうとは決めていたので、そろそろ着床して!という気持ちと次のクリニックはどこに行こう…と口コミやサイトとにらめっこする日々が始まりました。

 

 

 

 

 

3.退職の検討

退職届

私が勤めている会社は零細中の零細企業です。

 

それでも企画を出して取り組んだり、

 

コンサルを招いて売り上げを上げようと必死になっていました。

 

仕事は嫌いではなかったし頑張りたいという気持ちはありました。

 

でも、頭の中は仕事から妊娠でいっぱいになっていくのと、周りのスタッフは会社を大きくしようと頑張っているのに、

 

私は自分のことでいっぱいいっぱいになっていいのだろうかと申し訳ない気持ちが出てきました。

 

年末の忙しい時期に早退もしましたし、

 

それで(事情を知らない)上長に怒られて精神が削られたりと(言わないからですが…)

 

とにかく感情がぐちゃぐちゃしていました。

 

忙しいのにやる気が出ない…

 

仕事をする傍ら転職サイトや不妊治療に専念するため退職した人のブログを読み漁ったりと仕事をさぼり始めました。(やることはやっていましたよ!笑)

 

 

 

 

 

4.結果

号泣

 

 

 

「残念ですが今回もだめでした…」

 

 

 

目の前にいるおじいちゃん先生をぶん殴ってやろうかと怒りで身体が震えました。

 

また、だめだった。

 

どうして私だけが。

 

なんで着床しないの?

 

不妊治療はじめたのが遅かったから?

 

不摂生ばかりしていたから?

 

家に帰って夫に報告。

 

何度夫に当たり散らしただろうか。

 

何度夫の胸で泣いただろうか。

 

夫は変わらず黙って私を抱きしめてくれました。

 

つらい。つらい。つらい。

 

なんで私だけが…

 

 

 

 

とりあえず会社、辞めよう。

 

 

 

 

 

不妊治療中にむかついたことの紹介

胚移植を始めて気づけば1年以上が経過。

 

いよいよ精神的におかしくなってきました。

 

「がんばろう」と「もうだめかも」とプラスとマイナスの気持ちが交錯する中、日々生きてきました。

 

ここでは不妊治療中にむかついたことを書いていきたいと思います。

 

不妊様”と思われても構いません。笑

 

ほぼ独りよがりな愚痴というか文句というか…あまり気持ちのいいものではないので

 

不愉快な方はどうか見ないようにお願いします。

 

 

 

 

1.友人たちからの報告

ママ

不妊治療をしていく中で、辛いことでよく挙げられる”友人からの報告”。

 

「妊娠した」「生まれた」「小学生になった」など

 

SNSで様々な報告が日々アップされました。

 

ここまで長く不妊治療をしていると、そんなことではイラっともしないのですが、

 

2年ほど前に子どもを産んで育てている友人がSNS

 

「こんなママでごめんね…」

 

と書いていたことです。

 

確か子供の前で旦那と大喧嘩をして、それを見た子供が泣いて…の書き込みでした。

 

この友人に限らず、SNSにアップされている育児マンガでも度々見かけます。

 

なんだそれ。

 

思うのは勝手だがわざわざSNSに書かないでほしい。

 

むかつきというか怒りというか、とにかく不愉快極まりない言葉。

 

その言葉は子どもに直接言ってくれ。

 

こっちは毎日「妊娠できなくてごめんね」って思ってるんだよ。

 

ママにもなれてねーんだよ!

 

SNSに書いてもどうしようもないと分かっているから心の中で消化してるんだよ。

 

未だにわざわざこの言葉をSNSに書く意図が分かりません。

 

読者に同情を得たいのでしょうか?自己顕示欲ってやつ?

 

よくわからない。

 

本当にこの言葉を書く意味が分からない。

 

自分の中で思うか子どもに直接言うだけで終わるよ。

 

なぜこんなにこの言葉でこれほどの嫌悪感を持っているのか自分でも分からないのですが、

 

とりあえず書いている人に言いたいのは「あなたが思っているほど周りは同情しないよ」ってのを言いたい。

 

 

 

 

 

 

2.気を遣われる

友人

友人に気を遣われるのも私は嫌でした。

 

しんどいことではあるけど、こそこそ隠したり恥ずかしいことではないので

 

聞かれたら話すし、話の流れで自分から言うスタンスを取っていました。

 

また、友人の妊娠報告で気を遣われて

 

臨月間近で報告されるのが数回ありました。

 

何でも話せる仲と思ってたのでちょっときつかったな。

 

友人の気持ちとしては不妊治療で苦労している私にハッピーな報告なんてできないと思っての気遣いだと思います。

 

でも結局分かってしまうし、友人が妊娠することは悪いことではないしと思うのです。

 

しかしながら中には”そんな話聞きたくない”という人もいると思うので、

 

これは難しい問題ですね。

 

お互いが納得する形は何が一番ベストなのでしょうか?

 

私の場合はバンバン言ってくれ、なのですが。

 

永遠のテーマです。

 

 

 

 

 

3.お互いが気持ちよく過ごすには

結局のところ妊婦、子持ちと不妊がお互い気持ちよく過ごすには

 

適度な距離を持つことになるのでしょうか。

 

お互いがお互いを励ましても傷口に塩を塗るだけだし。

 

それでもこの前までは友達だったのに…と思うと悲しい気持ちになります。

 

不妊治療を経て妊娠した時

 

その答えは見つかるのでしょうか。

 

センシティブなことだからこそ深く考え

 

辿り着けないかもしれない答えを模索していこうと思います。

 

 

また、何かむかつくことを思い出したら書いていこうと思います(笑)

 

 

不妊治療中にしたこと~腹巻、レッグウォーマー編

妊活、不妊治療、それ以前に自分の身体と向き合うにおいて

 

「冷え」は大敵

 

そして永遠に向かい合わなければならないテーマだと思っています。

 

漢方や針きゅう、厚着をしても中々取れない冷え対策において

 

腹巻とレッグウォーマーを試しました。

 

 

 

 

1.基礎体温

基礎体温

私は基礎体温が37度以上になったことは”全く”ありません。

 

最高記録は36.86や36.89と記憶しています。

 

この記録は夏の暑い日ではなく真冬の気温がマイナスを叩き出していた頃です。

 

薬か針きゅうか、それとも私自身の身体に潜む潜在能力か

 

どれが当たったかは分かりませんが、

 

上記の記録を1、2度出しただけで、

 

後は36度5分を行ったり来たり。

 

平均は36度3分でした。

 

不妊治療を頑張っていらっしゃる方のブログを読み漁り、

 

基礎体温が上がった!」

 

基礎体温37度突入!フライング慣行!」

 

などの記事を何度も目にしました。

 

しかしながら私はその体温にかすりもせず、今回もダメか…と

 

負のスパイラルから抜け出せませんでした。

 

 

2.脚の冷たさ

脚

真冬はもちろん、真夏でも氷のように冷たい私の脚。

 

クーラー負けしているのかとも思いましたがどうやら違ったようです。

 

足湯をしたりマッサージもしたりしましたが効果は得られず。

 

レッグウォーマーを着用しようと決意しました。

 

レッグウォーマーを勧められたのは、下記のブログで紹介したA薬局でした。

maaako08.hatenablog.com

 

押し売りが激しすぎる恐ろしい薬局でしたが、

 

私の脚の冷たさを指摘し

(恥ずかしながら私はこの時まで自分の脚の異常に気付いていませんでした)

 

温めることで身体が改善する大切さを滾々と説明されました。

(そこだけは感謝しています)

 

鍼灸の先生にも指摘され温めるように言われましたし、

 

待ち時間も脚を温める機械に脚を突っ込んでいました。

 

確かにいくら上半身を温めても温まりきっている感じがしませんでしたし

 

脚を温めると不思議と上半身も温かくなったのを実感しました。

 

 

3.レッグウォーマーと腹巻に挑戦

レッグウォーマー

そもそも厚着が苦手だった私ですが

 

こう冷えていればわがままは言っていられないと

 

レッグウォーマーと腹巻を購入し試すことにしました。

 

まずはし〇むらのプチプラから。

 

…ふーんという感じ。

 

包まれている感じはあるけど温かいかと言ったら…微妙?

 

そこからどんどんとレッグウォーマーを買いあさるようになります。

 

ここで買ってよかったと思ったお勧めのウォーマーを2つ紹介したいと思います。

 

 

1.「 マグネッカーDX 足裏サポーター 」左右兼用2枚入り

 

サポーターの中央にゲルマニウム備長炭などが素材を埋め込み、装着部分のコリや血行を促進します。

 

これをつけて寝ると、足裏がポカポカして翌朝もすっきりむくみなく起きることができます。

 

確かに足裏がじんわりして温かい感じを受けましたが、

 

ふくらはぎの冷えまではとれないため、ふくらはぎ用との2か所装着をお勧めします。

 

サポーターのため、着ぶくれすることがないため

 

上から靴下を履いても違和感はありませんでした。

 

 

2.「BSFINE」着る岩盤浴シリーズ

 

 

CMなどでよく見るかもしれません、加茂繊維の「BSFINE」。

 

天然鉱石「ブラックシリカ」を繊維の中に封入し着るだけで岩盤浴のように身体を温めてくれます。

 

正直、岩盤浴のようにポカポカ…までとは感じませんでしたが、

 

じんわり身体が温まるのを実感しましたし、厚着をしなくても寒さに耐えられないということはなくなりました。

 

こちらも生地は薄手のため、靴下と2枚履きをしたり、重ね着をしても違和感はありませんでした。

 

むしろよりポカポカを感じることができています。

 

さすがに真冬のマイナスレベルの気温での効果は感じませんでしたが、

 

プチプラのレッグウォーマーや腹巻とは比べ物にならないほどの効果を感じることができました。

 

お値段はしますが、一番購入して効果があり良かったと思える商品でした。

 

 

4.身体に合ったものを身に付ける

女性

これまでクリニックでの不妊治療費を算出することをメインにしていたので

 

その他のことにはお金をあまりかけていませんでした。

 

しかしながらクリニックの治療以外にも

 

自分の身体を見つめなおし、自分で改善できることは改善しようと思えるようになり

 

お金の使い方も変わりました。

 

どうしても良いものはお金がかかってしまうので慎重に行動しなければなりませんが、

 

徹底的に調べて納得がいけば購入すると

 

自身の行動が慎重になったように思えます。

 

素材や金銭的に合わないという人もいると思うので何とも言えませんが、

 

後悔のないように考え、行動していきたいものです。

 

みなさんは腹巻やレッグウォーマーを着用していますか?

 

それ以外に温活されていますか?

 

 

不妊治療中にしたこと~はり・きゅう編

クリニックへの不信感が大きくなる中、

 

クリニックだけではだめだ…と思った私は

 

妊活に良いとされているはり・きゅう院に通うことにしました。

 

 

 

 

1.院の雰囲気

アットホーム

私が通っていた鍼灸は女性が院長、その人の母親がオーナーを務める所でした。

 

かわいらしいインテリアで院内が飾られ、

 

スタッフの人も終始笑顔で話しやすく、言いにくい相談もしやすい環境でした。

 

交通事故や病気で通っている人は勿論、

 

私と同じように不妊で悩む女性の方が大半を占めていました。

 

営業時間も朝早い時間から夜遅くまで営業しており、

 

働いている人間にとってはありがたい環境でありました。

 

 

 

 

2.身体が冷えている

冷え

子宮内膜症、猫背、肩こり、腰痛…

 

様々な症状で悩む私の身体にはり・きゅうは効果的でした。

 

猫背は中々改善されなかったものの(これは意識の問題ですから…)

 

生理痛で辛い時もすぐに楽になりましたし

 

それなりの効果を感じていました。

 

先生に言われた中で一番印象に残っていることは

 

「まーこさんは身体が冷えている」

 

不妊治療を始めた際は意識をしてショウガなど身体が温まる食材を摂取したり、

 

レッグウォーマーや厚着をして過ごすようにしていました。

 

それでも基礎体温は思った以上に上がらず

 

ふくらはぎも氷のように冷たかったです。

 

(ふくらはぎのむくみや冷えは血流が滞っている証拠。あたためてくださいね)

 

ふくらはぎにも鍼灸をしてもらいましたが

 

一時的に温かくなるものの

 

しばらくすると冷たい・・・というのを繰り返していました。

 

それでも子宮やその他の箇所の効果を信じて通い続けました。

 

 

 

 

3.金額

金

鍼灸の診察代も安い物ではありません。

 

私の場合は一回通うごとに約4800円ほど発生しました。

 

それを週に2~3回でしたから、月に換算するとかなりの金額に…。

 

これでもコロナによる県の割引を使ったり診断書を使用して安くしたり…という結果です。

 

本来は5000円以上かかります。

 

少ない給料から捻出して何とか通っていましたが

 

ほしいものは買えませんでしたし

 

頭から子ども、不妊、金、の3ワードから離れられない状態になっており

 

かなり病んでいたと思います。

 

それでも院に貼られた「妊娠しました」の手紙を読んで自分を奮い立たせたり

 

先生やスタッフさんと話して何とか通い続けました。

 

 

 

 

4.胚移植前後

うつ伏せ

胚移植前後も体内の血流をよくするために

 

身体があったまった状態で胚移植に臨めるようにと

 

クリニックに行く前と胚移植後に通いました。

 

その際に一つ気になったことは

 

胚移植後でもうつ伏せで施術を受けたことです。

 

その時は数ミリ以下の大きさである受精卵かもしれませんが

 

身体の重さで圧迫されてつぶされないか

 

ひやひやしていました。

 

先生が言うには「大丈夫」とのこと。

 

ほんまかいな…と思いつつも信じて施術を受け続けました。

 

でも胚移植をして施術を受けて

 

温かくなったお腹がとても愛おしかったです。

 

 

 

 

5.効果

お腹

鍼灸の効果はあると思いますが、不妊に効くかといえばそうではないと思います。

 

あくまで鍼灸は体質改善を手伝うツールとして捉えた方がいいと思います。

 

なぜ不妊に効くと断言できないかというと、効いていれば「みんなやってる」から。

 

残念なことに鍼灸は医学的に効果は認められていません。

 

少しでも妊娠に繋がるように、不妊治療を行っている人間はみんな必死です。

 

今後のブログで書いていきますが、結局私は鍼灸院通いを辞めました。

 

後悔はしていませんし、通ってよかったと思います。

 

精神と金銭、そして自分の身体と向き合って

 

ご自身に合った鍼灸院が見つかることを心よりお祈りしております。

 

 

胚移植3回目

夏の日差しが照り付けること

 

胸を高鳴らせながら

 

大切に育てたたまごをお腹に戻しました。

 

奇跡的に胚盤胞という状態にまで育ってくれたのに

 

着床まではいかなくて

 

心を抉り取られる日々を続けていました。

 

気が付けば季節は冬。

 

薄暗い空のように

 

私たちの心もどんどん暗くなるばかりでした。

 

 

 

 

1.まだ3回目

励まし

夫の友人に体外受精を4回してやっと授かったという話を聞きました。

 

体外で4回なら顕微はもっと可能性が低いんじゃ…

 

言ってもまだ3回目だし貯卵は3つある。

 

と不安と希望が入り混じった気持ちになりました。

 

私の周りの友人や知り合いは大体1回で妊娠したということが多く

 

そこにこだわりみたいなものを無意識に持っていたため

 

夫がそれはだめだ、と夫の友人の話をしてくれました。

 

落ち込みと奮起を繰り返し、3回目の胚移植が近づいてきました。

 

 

 

 

2.職場

office

私の職場は不思議なところでした。

 

社員は9割が女性でパートさんも多く

 

かといって女性特有のギスギスした雰囲気でもなく

 

ピリついているかといえばアットホームな

 

何とも言えない場所でした。

 

それでも業務終了後の飲み会や

 

スタッフ同士での雑談もなく

 

プライベートなことはあまり知らないという

 

さっぱりしている人間関係が築かれていました。

 

ある日先輩と2人きりになり雑談をしました。

 

転職して2年、初めて深い話をすることができました。

 

お互い30歳半ばになり、話題は自然と結婚や出産についてになります。

(先輩は独身です)

 

なんとなく、そのタイミングで先輩に不妊治療をしていることを話しました。

 

会社には不妊治療をしていることを一切伝えていませんでした。

 

スタッフの数も少ないし家族経営のため、一人に話したら全員に伝わることを恐れ

 

誰一人に言っていませんでした。

 

それでも定時にダッシュで帰ったり、午後から早退、有給を何度も取っていれば

 

変に思っている人もいたかもしれません。

 

それでも文句を言われたり不躾に聞かれたりすることはなかったのでありがたかったです。

 

そんな中で先輩にぼそっと話してしまったのは、心が荒んでいたということもあります。

 

とにかく誰かに話を聞いてほしかったのかもしれません。

 

自然に言葉が出てきました。

 

先輩は最初は驚いていたものの、変に都合のいい言葉を並べるわけでもなく

 

ただただ私の話を聞いてくれました。

 

そして、今後も変わらず有給や早退を繰り返しても大丈夫だからと、

 

私の現状に理解してくれました。

 

励まされたり、寄り添ってほしいわけではない私にとって

 

先輩の存在はとてもありがたく、今でも感謝しきれませんでした。

 

それからは休みを取るたびに先輩だけにはしっかり理由を言って休むようになりました。

 

 

3.結果

結果

胚移植を終え、年末に結果を聞きにクリニックに行きました。

 

検尿後、当たり前のように採血。

 

この時点であぁ、まただめだったか…とがっかり。

 

診察室に呼ばれおじいちゃん先生からは案の定

 

「HCGの数値がほぼ出ていませんでした」と一言。

 

事前にがっかりはしていたけど

 

なぜこのじじいはこう人の神経を逆撫ですることしかできないんだろう。

 

そのハゲかかっている頭を叩き散らかしてやろうかと怒りに燃えてきました。

 

気づけば受診当初から積もり積もっていた不信感という水は

 

大洪水を起こしてコップから溢れるどころかコップも割れて壊滅状態になっていました。

 

「転院しようかな…」

 

初めて”転院”という言葉が脳裏をよぎった瞬間でした。

 

 

胚移植2回目

一発で授かると信じて止まなかったはじめての顕微授精と胚移植

 

まさか授かることができず絶望に明け暮れていました。

 

それでも無常に時間は流れていく中

 

次の胚移植に向けて動き出すのでした。

 

 

 

 

1.次、どうしますか?

看護士

はじめての顕微授精の結果を知らされて心にぽっかり穴が空いているにも関わらず

 

「それでは、次回、胚移植を希望されますか?

 

 すぐには難しいという場合はしばらく休むということも可能ですが…」

 

看護士さんにやさしく言われたけど、私にはなぜか冷徹な囁きにしか聞こえませんでした。

 

しばらく休むって休んで何になるんだろう…。

 

今回はまさかの間違いかもしれないし(何の?)もう一度トライしてみよう。

 

と、心の中でぐるぐる考えを巡らせ、

 

「いえ、休みません。直ちに二回目、お願いします」

 

と看護士さんにお願いしました。

 

 

 

 

 

2.2回目の流れ

下着とナプキン

結果を受けてから、リセットを待ち

 

次月の生理が開始されたら準備が始まります。

 

着床しなかった受精卵を出すのと

 

膣錠などの薬を排出する期間なんだと認識しました。

 

子宮や卵巣を休めるという意味もあるのでしょうが、

 

排卵に関しては特に問題はなく、何も言わなかったこともあり、

 

時間を無駄にすまいと思いシリンジや自宅などで関係を持てるだけ持ちました。

 

妊活のことは考えずコミュニケーションでの関係を心がけました。

 

妊活疲れでギスギスするのは絶対に避けたいということもあり

 

いやいやな気持ちや疲れたから…という気持ちには不思議となりませんでした。

 

そして次の生理を待ち、また膣錠やテープ、注射や診察の日々が始まりました。

 

 

 

 

 

3.2回目の移植

手術

そして2回目の胚移植当日。

 

夫の付き添いは断り、一人でクリニックに向かいました。

 

教室と同じ天井を見つめながら脚を開く

 

次こそは…次こそは…

 

強く祈りながらぼーっと見つめていると

 

おじいちゃん先生の痛い処置で現実に引き戻される。

 

早く終われ、早く終われ…

 

「お疲れ様です。もう帰宅なさって大丈夫ですよー」

 

無意識に体全体に力が入っていたのに気づき、へなへなと脱力する。

 

(終わった…おかえり。ここ(子宮)の居心地はどう?)

 

またお腹をさすりながら帰路につきました。

 

 

 

 

 

4.検索魔2

検索魔

そこから約2週間。

 

私はまた検索魔と化しました。

 

おりものが出た!「胚移植後 おりもの」

 

めまいが下!「胚移植〇日目 めまい」

 

1回目と同様、ほんの些細な身体の変化を見つけてはすぐ検索を行いました。

 

中でも一番検索下のは「胚移植〇日目 基礎体温 上がらない」

 

妊娠すると基礎体温がぐんと高くなるとネットで調べた私は

 

隙があれば一日に何度も体温を測っていました。

 

朝目が覚めて基礎体温を測っても低体温のまま。

 

この頃の季節は秋になったばかりで、まだまだ残暑が続く日だったにも関わらず

 

36度前半台をさまよっていました。

 

何で?なんで?ナンデ…?

 

それでもほんのわずかな奇跡を願って判定日を迎えました。

 

 

 

 

5.判定日

判定

気が付けばあっという間に判定日。

 

体調は特に大きな変化はなかったものの

 

「まぁ、妊娠してるでしょう」

 

と謎の自信があった私は、軽い気持ちでクリニックに向かいました。

 

前回と同じように検尿をしてしばらく待っていると名前を呼ばれました。

 

「数値が低いので採血しますねー」

 

…えっ?また??

 

汗が止まりませんでした。

 

またダメだったって言われるの?どうしようどうしようどうしよう…

 

採血後、また診察室に呼ばれ、結果を伝えられます。

 

「はいこれ、妊娠していませんねー」

 

結果が書かれている用紙を見せながらおじいちゃん先生はぶっきらぼうに話します。

 

HCG値0.8。

 

0.8?

 

また…またダメだったというの?

 

なんで?

 

また絶望の崖に叩きつけられた私は涙一つも流さず放心状態でした。

 

看護士さんとの話し合い。

 

「今回も残念だったということで…次回はどうされますか」

 

「…次回も継続でお願いします」

 

それでも“休む”とか”諦める”という気持ちは出ませんでした。

 

「私のおなか、そんなに居心地悪かったかな?」

 

ぺたんこのお腹をさすりながらつぶやきました。

 

 

 

不妊治療中にしたこと~シリンジ編

妊活はじめ縦の頃や

 

人工授精終了後や採卵~胚移植など

 

1、2周期空いている際はシリンジを使っていました。

 

 

 

 

1.シリンジ法とは

シリンジ

シリンジ法とは共働きでタイミングが中々取れない夫婦や

 

妊活への緊張やプレッシャーで中々勃たず、関係を取ることが難しい夫婦など

 

関係を持つことが難しい夫婦に向けた方法です。

 

  • 男性はマスターベーションで容器に精液を出す
  • それをシリンジ(針のない注射器)を使って吸引
  • 女性自身が自らで膣内にシリンジを挿入し精液を注入する

 

という方法です。

 

いわゆるセルフ人工授精です。

 

シリンジの成功率は約25%程度と言われており、

 

自然に妊娠するのと同等か少し下くらいでかなりの結果を出しています。

 

デメリットとしてはクリニックで行う人工授精のように

 

“活きのいい”精子だけを抽出することができないこと

 

衛生面に気をつけないといけないことが挙げられます。

 

入浴や手洗いなどをしっかり行いシリンジに臨むと良いでしょう。

 

 

2.シリンジセットについて

シリンジセット

シリンジセットは楽天Amazonなど通販でも購入することができ、

 

大体10セット~20セット販売しているため、

 

1周期3回行ったとしても6周期は持ちますし、

 

金額も1セット約500円程度のためコスパもかなりいいと思います。

 

中身は

 

  • 精子を入れる容器
  • シリンジ
  • シリンジに装着するチューブ(膣に入れるため痛みを伴わないシリコン製)

 

の3点セットです。

 

 

 

デザインもシンプルなものからピンクを基調としたものまで様々ありました。

 

色々調べてみると“お試し3回分”や”精液を無駄にしない”採精シートセット”などもあり、気軽に取り組みやすい印象を受けました。

 

 

 

3.感想

夫婦

夫は23時以降に帰宅することが多く、

 

そこからご飯、風呂、関係を持つ…となると

 

かなり気力と体力が削がれ、関係を持つことがストレスになったそうです。

 

それでも精子を出さないと妊娠しないし…と

 

プレッシャーも感じていました。

 

それがシリンジを行うことで、

 

前戯や挿入‐射精の時間が無くなり、翌日の仕事にも影響が少なくなり

 

かなり精神的にも体力的にも楽になったとのことでした。

 

(朝も早い時間から出勤します)

 

私自身、時間に追われているような感覚に陥り、

 

勃たなかった際は強く夫を責めてしまい自己嫌悪になることがありました。

 

しかしながら、シリンジを使うことによってストレスやプレッシャーを感じることなく

 

気持ちはかなり楽になりました。

 

 

4.そこに愛はあるんか?

lve

シリンジを使うことで「作業的な感じがして愛を感じない」と言う人もいるでしょう。

 

いやいや、色々求めすぎ!と私は言いたい。

 

働いて疲れている中、シリンジに協力してくれているだけで愛を感じないのでしょうか。

 

早く帰って来い!仕事を切り上げろ!…無理な人がいることを理解しているのでしょうか。

 

シリンジは夫に対する愛情や思いやりの一つと考えられませんか?

 

楽して妊娠できるなら一石二鳥じゃないですか。

 

シリンジは愛の形の一つと私は考えます。

 

 

5.シリンジの活用

活用

私たち夫婦はタイミングや人工授精では限りなく妊娠は難しいと言われたため

 

シリンジは20セットを2回ほど購入して、顕微授精などの合間に試みましたが

 

結局のところシリンジでは妊娠できませんでした。

 

(私が通っているクリニックの場合)胚移植は毎月できるものではなく

 

失敗したら1周期空けて2回目にトライという方法を取っていました。

 

採卵も3か月のお休み期間がありましたし…。

 

その期間は子宮や卵巣を休める、という目的のお休み期間ですが

 

何もしないよりは…ということで私たちはその期間をシリンジに当てていました。

 

結果は出なかったものの「時間を無駄にしている」という感覚はなくなり

 

夫とも妊活は勿論、その他のコミュニケーションを深く取ることが出来ました。

 

コミュニケーションを取ることは妊活をしていてもしていなくても、夫婦をやっていく上で大事なことです。

 

私が思っていること、夫が考えていること、これからのこと、たくさんのことを話すことができました。

 

シリンジは新しい妊活スタイルとして注目されている方法です。

 

たとえ結果が出なくても、妊活疲れをするくらいなら、と

 

楽な気持ちでトライしてみてはいかがでしょうか。